後悔

 書いておかねばなるまいな。
 去る、10月26日通院中のPtがなくなってしまった。SAHであった。さかのぼること、10月上旬頃、頭痛で受診していたのだが、軽微であり、さらに感冒様症状もかぶっていたこともあって、全く疑っていなかった。いや、カルテを見返すと普段は滅多に気にしない髄膜刺激兆候も所見としていとっていることからちょっとおかしいなぐらいは思っていたのかもしれない。その後、あまりに持続するため本人自ら某病院に入院しCTなど検査したようだが異常はなかったとのこと。そして、冒頭のraptureへと至る。
 今思い返すと、はじめの頭痛はminor leakageであったのだ。あのとき直ぐ、紹介していればと後悔してやまない。
 なくなったことを聞いたときは、本当に久しぶりの驚愕であった。
 貴重な教訓を学ばねばなるまい。普通の大人が連日、特定の症状を訴える時はやはり何らかの異常があると考える必要があるのだ。